第119話「不足の影響」 診断から3年11ヶ月 2026.6.17
温泉のあるオーベルジュへ行ってきました。
この日のために数日前から予定を調整して、パッキングも早めに終わらせていました。
出発当日の朝も体調は良く、かなり良い状態で出発することができました。
なので今回は、コートリルを最初から飲まず、必要になった時に飲むことにしました。
到着した場所は想像以上に素敵で、ロケーションも部屋も最高でした。
私は補充量を必要最低限に調整していることもあって、常用していた頃も頓服の今も、温泉や入浴の後はコルチゾール不足を起こしやすい傾向があります。
診断後も、日常の入浴ができるようになるまで、かなり時間がかかりました。
今回は露天風呂付きの部屋だったので、せっかくなら入ってみようと思いました。
水分補給をしながら、ぬるめのお湯でゆっくり入ったのですが、しばらくするとコルチゾール不足の症状が出てきました。
後で振り返ると、旅行そのものが非日常で、移動や温泉も重なっていたので、この時点でコートリルを飲んでおくべきだったのかもしれません。
コートリルを2.5mg飲んでベッドで休み、なんとか体調を立て直してディナーへ向かいました。
ところが今度は、食事が始まって1時間ほどした頃から、アレルギーの症状が出始めました。
喘息のような呼吸器症状ではなく、喉がイガイガして、喉の奥が少し狭くなっているような感覚があり、心拍数も上がっていました。
せっかくの旅行ですし、こんな素敵な場所で体調不良になるなんて気のせいだと思いたくて、しばらく様子を見ていました。
でも、時間が経つにつれて少しずつ悪化していったので、対処することにしました。
アレルギーへの対応
抗ヒスタミン薬を飲み、さらにコートリルを5mg追加しました。
抗ヒスタミン薬の単体の場合、コルチゾールが不足している時は効きにくくなることがあるそうで、私の状況を知っている薬剤師さんから、必要に応じてコートリルも追加するよう指導を受けています。
私の場合、アレルギー症状が強い時は本来セレスタミンが使われる場面もあります。
でも、セレスタミンに含まれるステロイドはできるだけ使いたくないので、最悪の場合を除いて、まずはこの方法で対応するようにしています。
診断前は、このように普段は問題なく食べられるものにも反応して、アナフィラキシーのような状態になってしまうことが時々ありました。
何が起きているのかも分からず、どう対処したらいいのかも分からず、救急外来に駆け込むこともありました。
診断されてからは、コルチゾールが不足しないようにコントロールすることで、その状態になることはほとんどなくなっていました。
でも今回わかったのは、今でもギリギリの状態になると、その頃と変わらず同じような症状が出るということです。
海外の患者さんの体験談でも似たような話を見かけることがあるので、これは私の「コルチゾール不足の影響で起きている現象のひとつ」だと思っています。
コートリルの効果
この日は合計で7.5mgのコートリルを飲んだので、久しぶりに不調がほとんどない状態を体験しました。
体が軽くて、とても楽でした。
普段は頓服でもそれなりに元気に過ごせています。でも、慣れてしまっているだけで、実際には少し無理をしている部分もあるみたいです。
久しぶりにその差を体感して、普段は思っている以上に頑張っていることを実感しました。
コルチゾールって、本当に体調を支えているホルモンなんだなと思いました。
でも、不調がまったくない状態が自然なのかというと、それも少し違う気がしています。
人間は生きていれば疲れることもありますし、この年齢なら、健康な人でも何かしら不調があって不思議ではありません。
そこを見積もりに入れずに、あの「不調がスッキリ解消された感覚」を目指して補充療法をすると、過剰投与にもつながりますし、気持ち的にも依存してしまうこともあると思います。
主治医は毎回、そのような状態になっていないかを心配していますが、今回の経験で、私は補充療法に依存した考え方にはなっていないことを改めて確認できました。
自分の取扱説明書
今回の経験で、自分の取扱説明書も少しアップデートされました。
普段の生活でコルチゾール不足を感じた時は、1.25〜2.5mgで十分なことが多いです。
でも、旅行のような非日常やシックデイルールに当てはまるような出来事では、最初から5mgくらいで考えた方が失敗が少ないのかもしれません。